このブログでパニック障害に理解のある美容院の紹介をするという企画を僕は以前たてました。
ご存知の通り、パニック障害の人は美容院が苦手な人が多いと思います。大きなお世話かもしれませんが、それを僕はどうにかできないかと考えて、このブログ(以前のブログでも)で訴えたり、美容院1件1件にメールを送ったりしました。が、なかなかいい返事は返ってこず、しかも僕個人の力なんてちっぽけなもので、このままでは途方にくれてしまう...と思って考えたのが、たくさんの美容院とコネクションのあるところに協力してもらおうという考えでした。
全国の美容院とコネクションがあるとこってどこかな?と考えた時思いついたのが、美容院検索サイトでした。そのなかでも僕の目に付いたのは、2300店舗もの美容院を掲載している
Beauty-Navi(ビューティーナビ)でした。
正月が明けてすぐ、僕はBeauty-Naviを運営しているビューティーナビ株式会社さんにメールを送りました。「パニック障害という病気を患っている人は美容院に行くのが不安・恐怖で、かといって自分からパニック障害だと打ち明ける勇気もないから、パニック障害に理解のある美容院を紹介していきたいんだけど、それにご協力願いませんか?」的なメールを送りました。そしたらメールはなかなか返ってきませんでした。
なので僕はメールを送って1週間後くらいにビューティーナビ株式会社さんに電話をしました。めちゃドキドキしました。こちらは個人ですからね、会社が個人の話なんて聞いてくれるのかわからないし、相談したところで「そんなことに協力する時間もお金も意欲もありません」と言われそうで恐かった。でも電話に出たのは優しい女の人でした。
その女性は僕のまとまりのない話にもうまく使えていない敬語にも文句も言わず淡々と聞いてくれました。そして上司?に話してみると言ってくれました。いちおう第1関門突破です。
また電話を頂けるようだったので、僕はいろいろと考えました。たぶん上の男の人が電話をしてきて、「で、どんなことするつもりなんだ?」とか聞かれたら答えられるように企画案を考えました。僕が考えたのは、やはり1番いいのは、Beauty-Naviの検索サイトに詳細検索みたいなとこに、「パニック障害者OK」的な項目を作ること。でもこれは、サイトをいじらないといけないし、2300店舗の美容院にまたその項目のYes or Noを聞かないといけないから手間がかかると思った。あちらさまにもなるべく迷惑かけれないからね。
それで僕がもう1つ考えたのは、あちらさまはたぶん登録している美容院にメールマガジンとか送っていると思うから、そこでパニック障害に理解ある美容院を募ろう、興味のない人は無視するだろうし興味のある人なら見てくれるはず、そしてこのブログでもいいしブログが駄目なら新しいサイトを作ってもいいから、そこにメルマガで興味を示してくれた美容院の方のパニック障害の人向けのコメントなりメッセージを載せて、その下にBeauty-Naviに掲載してあるその美容院のリンクを貼る、そうすれば普通に美容院を検索した人には、その人の知りたい情報が載っているわけでパニック障害どうこうのどうでもいい情報は見なくて済む、そしてパニック障害の人はこっちのサイトを見て美容院さんのメッセージをみて「あぁ良さそうなところだな、ここなら安心していけるかな、もし何かあっても対処してくれるかな」と思ってリンクで飛んでお店の概要が見れる、っていうシステムにしてはどうだろうと考えました。これならあちらさまにはメールを送ってもらうだけで、あとはたとえ僕一人でもなんとかやれる気がしました。検索サイトをいじることも無く、あちらさまに面倒なことはさせないという点ではとてもいい案だと僕は思いました。
そしてその日の夕方に電話がかかってきました。受話器の向こうはさっきの優しそうな女性でした。その女性の方は、「今サイトの改変をしようとしていて、絞込み検索のところに障害者云々の項目をいれたいと思っている」的なことを言われました。それで僕は「そちらさまがやってくれるならそりゃ一番いい!みんなが見てるサイトだし、絶対に喜ばれるに違いない」と思いました。それから女性の方は「手伝えることがあれば力になりますので、また何かありましたらどんどん言ってください」的なことを言ってくれました。とても優しくとても好意的でした。あとその女性の方に訪問美容というものがあることを教えて頂きました。「あーそういう手もあったか」と思いながらも、僕のこころはすでに舞い上がってました。「やっと何とか一歩進んだなー」と。
舞い上がること小一時間、それからちょっと経って僕はまたいろいろ考えたというか疑問というか、これは僕の思っていることと少し違う方向に進んでいる気がしてきました。
僕の2番目の案のいいところ(自分で言います)は美容院の店長なりスタッフなりのパニック障害の人への生の声を載せることによって、パニック障害の人の気持ちが動くというとこが大事なんです。パニック障害の人はすごい神経質な方とか頑固な方が多いので、「何となく嫌だ」は結局「絶対嫌だ」になってしまうところがあります。ちょっとでも心の琴線に触れれば、たちまち態度が変わってしまいます。だから、美容院側のパニック障害の人だけへのメッセージを載せることで、その美容院の人たちの雰囲気が伝わればいいなと思ったのです。どんな美容院かではなくどんな人のいる美容院かがパニック障害の人には大事だと思います。
それからもう1つ。電話で女性の方が「障害者云々の項目を作る」的なことを言っていましたが、それは車椅子の方とかどこどこが不自由な人を目的としているのではないかと思ったこと。パニック障害は生活に支障がでる人だから障害者ですが、ちょっと違う気がしました。あとパニック障害の人はプライドが高い人が多いのでないかと勝手に考えていて、パニック障害を患っている人は自分を障害者だとは思っていないような気がします。僕もメンタルクリニックに行きたてのころは待合にいる人たちを見て、「俺はこの人たちとは違う」みたいな考えを持った時もありました。だから、単に障害者の項目の絞込みができたとしても、パニック障害の人は気にもしないのではないのかと思いました。
あともう1つ。最後に女性の方が言われた訪問美容のこと。これは僕の知識の無さもあるが、訪問美容というのは介護を必要とする人たち、言うならばおじいちゃんおばあちゃんが利用するものではないのでしょうか。たとえどんな人が利用してもいいと言われても、パニック障害の人はプライドが高い(と勝手に思っているだけ)からそんなの利用しなのではないでしょうか。あと、女性の方が男性より2倍パニック障害にかかりやすいと言われています。女性のほうがパニック障害で苦しんでいる数が多いのです。そんな女の子達は訪問美容よりもやはり美容院に行きたいのではないか、美容院という独特の癒し空間に行くことが楽しいんじゃないかと思いました。それからこれが一番大事だけど、美容院に行くことで外出するチャンスになる、口実になるということです。パニック障害の人はどんどん外に出なきゃいけないのです。行動療法をしなくちゃいけないのです。だから自分の足で行くことに意味があって、家に来てくれても意味が無いのです。
とまぁ後からいろいろと思いが浮かんできましたが、電話の最中には全然気づきませんでした。ということで、またビューティーナビさんに電話してみようかな。せっかくなんで。ビューティーナビの方がこのブログを見てくれていればいいのだけど。
すげー長文になりましたが、今のところこんな感じです。それからここに書いてある経緯は事実ですけど、僕の個人的な考え方とか思いも入ってますので、すべて僕の言ってることが正しいってことでもないし最善ってことでもないし、僕と違う考えの人もたくさんいると思います。パニック障害の人それぞれ症状も違うから望むものも違うのもわかっています。すべては僕が勝手にやったことです。でもこのブログでこの企画をやると言った以上、もしかしたらこの企画に期待をしてくれていた人もいるかもしれないと思ったので、今までの経緯をすべて書きました。もしこの企画関連で、もっとこうしろ!とかああしろ!みたいな提案とか疑問とか反論があったらどんどん言って下さい。
あともう1つ付け加えますが、この記事で僕はごちゃごちゃ言っていますが、ビューティーナビさんを否定しているわけではないですよ。ビューティーナビさんがやることに否定しているわけでもありません。ビューティーナビさんはすばらしいことをやろうとしていると思います。ただあちらさまから頂いた提案は少しパニック障害という病気にはうまく当てはまらないのではと後から思っただけです。僕の意図することをもっとうまく伝えられていればよかったんですけどね、反省です。まあ次がんばります。以上。続く。
以前、書き込みしましたトシと申します。ごぶさたしております。
相変わらず、車には乗れません。すっかりチャリンコライフです。
とても興味深い記事で、じっくり拝見させて頂きました。
私は、自宅でバリカンで丸刈りにしてるもので、
ここ2年ぐらい、美容院に行ってないんですよ。
美容院での拘束時間に耐えられるかどうかと考えると
やはり怖いです。もしパニック障害者が安心して行ける美容院があれば
確かにありがたいですね。
Beauty-Navi さんも良心的な会社ですね。
なにより、なりっちさんの行動力に感心します。
メールじゃ軽くシカトされそうですが、電話であれば
冷たくあしらうわけにもいかないでしょうから。
>パニック障害の人はプライドが高い(と勝手に思っているだけ)
確かにその通りだと思います。
パニック障害者は、几帳面な人が多いらしいですから
几帳面ってことは、恥をかきたくない気持ちが強い=プライドも高いでしょう。
訪問美容というのは、自分も抵抗ありますね。
ちょうど髪も伸びてきたことだし、行動療法もかねて
美容院に行ってみようかなという気持ちになってきました。
(どうせ丸刈りにするだけですが…)
美容師さんには、自分はパニック障害で、こういう拘束時間が
苦手なんだと、正直に話してみようかと思います。
もしかしたら、それで気が楽になるかもしれないので。
それでは、今日はこのへんで失礼します。
またお邪魔させて下さい。